鎌倉幕府第八代執権 北条時宗
1251年、第五代執権 北条時頼の嫡男(二男)として生まれる。母は、毛利季光の娘涼子。幼名正寿丸。
6歳の時に父が出家し、北条得宗家の家督を継ぐ。7歳で元服し、相模太郎時宗と命名された。
11歳で結婚。
14歳の時に、第七代執権に推されるが辞退し、第七代執権は長老(60歳)の北条政村が就き、
自分は連署(執権補佐)となり、18歳で北条政村に代わり第八代執権になる。
1274年文永の役、1281年弘安の役の二度の元寇(蒙古襲来)を防ぎ、1284年4月4日、34歳で病没。
時宗は信仰に篤く、禅宗に帰依し出家して道杲といい、法光寺殿と呼ばれていました。
北条氏は、時宗の死から50年後、孫の高時の代で滅びました。
ちなみに、北条氏は伊豆の北条ノ庄(韮山町)の出です。


円覚寺鎌倉五山第二位)
1282年に北条時宗が、元寇における敵味方双方の供養のために宋の無学祖元を開山として建立した寺で臨済宗円覚寺派の総本山。円覚寺の中の塔中(たっちゅう=寺の中の寺の意で、現在18の塔中があります)の一つ「仏日庵」は時宗の廟所(貴人の霊を祭ってある所)で、時宗と、子の貞時、孫の高時の三代の木像が安置されています。
建長寺(鎌倉五山第一位)
1253年に北条時頼(時宗の父)が、大覚禅師・蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)を開山として建立した日本最初の禅宗道場で、臨済宗建長寺派の本山 。時頼の木像が安置されています。
寿福寺(鎌倉五山第三位
1200年に北条政子が臨済宗の開祖・明庵栄西(みょうあんえいさい)を開山として建立した臨済宗建長寺派の寺
浄智寺(鎌倉五山第四位
1283年に北条宗政(時宗の弟)の菩提を弔うために妻と息子の師時(もろとき)が建てた臨済宗円覚寺派の寺
  鎌倉五山は、山のことではなく、鎌倉時代に北条氏が中国の五山官制度にならって五山制度を設け、年々勢力を増す寺を管理下に置くために定めた制度で、この政策は後の足利氏も継承し、鎌倉五山と京都五山は足利義満が制定したとされています。尚、鎌倉五山第五位は、浄妙寺

時宗の父、北条時頼の墓(明月院)
「紫陽花寺」として有名な明月院は、1159年平治の乱で戦死した首藤刑部大輔俊道の菩提供養の為に建立された名月庵が起こりで、後に北条時頼(時宗の父)が最明寺として開き、その後、時宗が蘭渓道隆を開山として再興した禅興寺(現存していません)を建立。明月院は、この塔頭(たっちゅう=寺の中の寺)として室町時代に関東管領の上杉憲方によって建てられました。総門から左手奥には時宗の父、時頼の墓所があります。

北条一族鎮魂の寺(宝戒寺)
宝戒寺は北条義時以来、北条氏の執権邸跡に建つ北条氏鎮魂の寺で、萩寺として有名。1333年新田義貞の鎌倉攻めにより、滅亡した北条一族の成仏を願い、後醍醐天皇が足利尊氏に命じて北条氏の鎮魂のために建てました。境内には太子堂や得宗権現社などがあり、参道左手には北条執権旧宅蹟の石碑があります。

時宗産湯の井
710年創建の鎌倉最古の神社、長谷の「甘縄神明神社」には、時宗産湯の井が石段の手前左側に残っています。時宗はこの近所にあった祖母の松下禅尼の実家、足達家で生まれました。
尚、源 頼義が参詣した際に八幡太郎義家(源 義家)を授かったと伝っています。

●東慶寺縁切寺)
北条時宗が亡くなった翌年に、妻の祝子(覚山尼)が創建した尼寺(この寺で3年修行すると離縁できるという「縁切寺」。しかし、現在は男僧寺です。)

              鎌倉時代の名奉行青砥左衛門尉藤綱

青砥藤綱(あおとふじつな)は、北条時頼(時宗の父)に仕え、後に評定衆の筆頭に上る武士である。彼は富んでも尚質素な生活をし、貧しき者の事を忘れず、自分の財は公儀のためには惜しみなく使い、誰に対しても公平で、時には執権時頼をも敗訴にしてしまうほど公平な人物であった。ある日の夕刻、藤綱は宝戒寺の裏(現在の東勝寺橋の辺り)の川(滑川)に誤って銭を落としてしまった。彼は五十文出して松明を買い、明かりを照らして銭を拾ったのだが、出てきたのはたったの十文、そこで人々は「なぜ、あなた様は、十文のために五十文も費やして拾うのですか?」と笑うと、藤綱は『落とした十文は、たとえ小なりといえどもそのままにしてしまえば天下の貨を死金にしてしまうが、費やした五十文は、我に損なりといえども人手に渡って天下の人々の益となり生きるではないか!』と言ったという・・・。
う〜ん、今の平成大不況の世の中でちょっといい話!
ちなみに、藤綱の生没年がわからないことから実在しなかった。という説もありますが、はたして?
尚、この十文銭拾いの逸話が刻まれた石碑が東勝寺橋の横に立っています。



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